平成20年度概要

平成20年度概要

平成20年度は、日本の企業等が目指すべき戦略的な方向性、またそれらを支える基礎技術や融合化技術を明確にし、ものづくり技術戦略ロードマップをベースに日本のオリジナル技術・得意技術を有効に伸ばすための戦略的な技術開発項目の抽出を行い、日本の企業が国際競争力を得るための戦略的技術開発に関する提言をしました。

ロードマップ作成作業では、サステナブル・マニュファクチャリング、生産システム、設計システムというシステム的視点から全体を眺めることで、対象技術の極端な詳細化・細分化を避ける一方、加工技術については先端技術と従来技術とをすべて検討することで利用価値の高いマップにすることを目指しました。

 

(1) ものづくり生産システム分野

今後の技術マップを考えるためのカテゴリーとして、「産業基盤の整備」「既存産業の高度化」「ニュービジネスの創出」を大分類事項におき、それぞれに関して10年後、20年後の技術マップを展開するとともに、時間軸を設定してロードマップを作成しました。

 

(2) ものづくり設計分野

製品開発の工程を「構想設計」「詳細設計」「生産設計」の3つに分けて分析しました。日本の製造業が世界で強さを維持するためには、構想設計と生産設計に係わる技術課題を解決することが必要であると結論づけました。

 

(3) ものづくり加工分野

わが国の加工技術を総合的に俯瞰し、横断的及び縦割的な視点で15の技術項目を選定し、ロードマップを作成しました。日本の競争力の源の一つである加工技術の強化のためには、ロードマップで示された課題に速やかに取り組む必要があると結論づけました。

 

(4) ものづくりサステナブルマニュファクチャリング分野

サステナブルな社会の実現というニーズからスタートするトップダウンのマップ作りを試みました。2025年の社会のあるべき姿についてのおおまかなシナリオ作成を先行させ、シナリオの実現のために必要な技術を大分類から徐々に抽出しました。

 

(5) 研究開発課題の提案

「ものづくり研究開発課題」として、1)サステナブル・マニュファクチュアリングの浸透、2)超短期間超少量生産可能化体系の推進、3)環境負荷超少化技術の開発、4)高精度頑健機能創製技術、5)人間・ロボット協調生産システム、の5項目を構築しました。