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製造業XML推進協議会 憲章

2003年6月19日発行   PDFファイル


製造業の活性化、競争力強化のためには、製造業が対象としている膨大な情報をXMLにより統合/連携することが必要である。この実現に向けて、本協議会においては、製造業分野におけるXMLの利用に関心を有する産業界、学術界の多くの有識者の参加を得て、工場等の生産現場における各種サブシステムのXMLによる統合/連携を中心に、密接に関係する製品設計分野等の他のサブシステムとのインタフェースをも視野に入れ、XMLの活用の可能性を検証するとともに、その共通仕様の作成や普及等に関する活動を行う。 この目的達成のため、本協議会は、以下の基本的な原則のもとに活動する。

・標準化の考え方

情報通信分野においては、既に確立している国際標準やデファクトスタンダードが多数存在する。また、現在も将来に向かって多数の標準化推進活動が国内外で行われている。これらの標準や標準化活動を極力尊重するとともに、新しい標準化課題についても積極的に取り組んで行く。

・ユーザニーズの尊重

オープン化は、あくまでユーザ主導で進められなければ活きたものにはならない。従って、ユーザニーズを仕様に反映させるための活動に重点をおく。

・活動成果の公開

本協議会の活動で得られた成果は、公開され広く関連業界で活用されてこそ、本協議会会員であるユーザ、ベンダがメリットを享受できるものであるため、公開を原則とする。

・活動成果の国内外への発信

IT分野での標準は、残念ながら欧米からの発信に基づくものが多い。しかしながら、生産技術はこれまで日本が世界に発信してきた分野であり、これからも発信され続けなければならないと考える。これは日本が今後も生産技術で世界をリードしていくための責務であり、同時に国内の製造業の発展にも不可欠であると考える。

・活動成果の継続・維持

オープン化に関わる技術は、維持・継続・保守が十分になされる事が保証されないとユーザ、ベンダとも技術の活用には踏み切れない面を持っている。このため、これらの課題に「解」を提示し、実施することに最大の努力を払う。

以上