MSTC概要

MSTC概要

目的

MSTCは、ロボット、ファクトリー・オートメーション(FA)及びその他製造科学技術に関する基盤技術の研究開発並びに国際共同研究の推進等を図ることにより、ロボット、FA及びその他製造科学技術の発展並びに国際的なロボット、FA技術及びその他製造科学技術のフロンティアの拡大に貢献し、ひいては我が国及び国際経済社会の発展に寄与することを目的に活動を行っています。

平成24年度 事業計画

平成23年度は、東日本大震災とそれに伴って発生した福島第一原子力発電所の事故により、わが国製造業は大きな影響を受けました。東北及び北関東沿岸部を中心に地震と津波により直接被害を受けた工場はわが国の製造業全体でのシェアは大きくありませんでしたが、基幹部品などを製造していた工場が被災したため、世界的に生産に支障を及ぼすこととなりました。製造業のグローバルな相互依存が深まっているためこうしたサプライチェーンに起因する影響はますます大きくなっており、秋に発生したタイにおける洪水においても同じ問題が発生しました。原発事故に伴う電力供給の低下は夏季における電力制限の発動により多くの製造業が減産を余儀なくされました。さらにギリシアに発した欧州における通貨危機はますます拡大の様相を見せ世界の経済に大きな影響を与え、それに伴う急速な円高と世界経済を牽引してきた中国を初めとする新興工業国経済の減速もあって輸出環境は大幅に悪化しています。このため原子力発電所の運転停止に伴う天然ガス等の輸入増もあって、わが国の貿易収支は石油危機以来31年ぶりに赤字に転落しました。しかしその中でわが国製造業は、復興需要もあり業種によっては前年度を上回る生産実績を上げています。今後わが国がこの苦境を乗り切るためには従前にもましてものづくりを軸とする製造業における技術開発を推進していく必要があります。

製造科学技術センターでは、平成23年度当初に予定していた事業に加え災害対応ロボットに関する提言の策定やサプライチェーンに関する調査等を実施しました。平成24年度においてもものづくり技術戦略マップを中核にロボット、FA製造技術高度化、環境関連技術等の製造科学技術に関する調査及び研究開発活動を推進し、また国際標準化を進めます。ロボットについては、生活支援ロボット実用化プロジェクトに関する調査研究を継続する他、災害対応ロボットに関しその開発と運用体制の確立に関する提言を行います。また環境影響評価手法の標準化については具体的な標準策定のための実証実験に着手します。ものづくり技術マップやサプライチェーンについても調査を継続します。FA関係についてはFAオープン推進室及びIAF(Industry Automation Forum)を中心に活動を行います。「アイデアファクトリー」については、プロジェクト発掘の方向性をより明確化して活動を継続します。またインバースマニュファクチャリングフォーラムの終了に伴い、次の環境関連テーマ探索のため「日本のものづくりのこれからに関する研究会」を設置します。さらに国の戦略的基盤技術高度化支援事業のテーマ等に応募し、研究開発を実施します。

当財団は公益法人改革三法施行に伴い、平成24年4月1日付けで一般財団法人に移行しましたが、この機会を捉え、中期的に財務状況を改善するための方策として近い将来の事業の中核とすべき事業化テーマ2件につき検討会を組織しフィージビリティスタディを実施します。その結果により25年度からパイロット事業、26年度から本格事業を実施することを目標とします。