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製品データーの同一性検証規格 第2版に関する国際標準化【2022(令和4)年度】

■概要
設計上流から生産準備に至る工程でCAD、CAE、CAMなどのITシステムが使われるが、システム間のデータ変換が不可欠である。データ変換後のデータが依然として変換前のデータと許容誤差の範囲で同一か?つまり信頼して使えるかの検証が同一性検証で、この信頼性保証がないとデジタルデータは安心して使えないため、本規格を策定することが必要となる。
本事業では、製造業の開発プロセスで流通する製品データに対して、元データの情報が派生データにおいて忠実に表現されていることを検査する同一性検証規格(ISO 10303 62)の対象データを、2018年の第1版で実装した3D形状と製品構成に加えて、3D注記、各種属性、ポリゴン形状に拡張する。加えて、規格を利活用するためのガイダンス規格を開発する。
 
■ゴール
国内外におけるニーズ収集と分析。NP提出は令和4年12月を予定。NWI投票開始/承認。CD投票実施/承認。DIS投票実施/承認、発行準備。

■2022年度成果
同一性検証規格開発委員会を開催(9回)し、規格開発計画及び内容の審議を実施した。7月(Web)・8月(浜松、ハイブリッド)・9月(Web)・10月(東京、ハイブリッド)に計画通り開催し、特に8月委員会ではNP提案の充実化のために3日間の集中的な審議と産業界との意見交換も行い、提案資料に反映した。
11月のISO/TC 184/SC 4浜松総会(国際会議)のホスト国として準備・運営し、その中でNP提案資料を提示・説明し、海外のSC4有識者から同意を得た。
並行で、国際シンポジウムを開催した。11月にNP投票を開始、1月に終了した。NP投票の結果、全会一致の承認を得て国際チーム立上げの目処が立った。

製品データーの同一性検証規格第2版に関する国際標準化 2022年度成果.pdf