■概要
新国際標準ISO 16400シリーズ「仮想製造システムのための動的製造装置モデル」ではコンピュータ内に仮想製造ラインを構成し、製造ライン上の事前検討、計画実行などを支援する情報環境の構築に必要な国際標準を開発している。
本事業では、第1部(全体概要)、第2部(動的製造装置モデルの形式的構造及びテンプレート)及び第3部(仮想製造ライン構成のための動的製造装置モデル利用ガイドライン)の国際標準化に引き続き、第4部(利用方法)、第5部(生産プロセス対応)、第6部(ML(MachineLearning)システム対応)の国際標準規格開発を進める。更に、関連規格調査を継続し、ISO 16400シリーズの有用性を確認するとともに、その普及手段についても検討する。
■ゴール
ISO 16400「仮想製造システムのための動的製造装置モデル」の各Partの国際標準を開発する。
■2024年度成果
国内委員会を9回、国際会議を6回開催し、計画通り進めることができた。日本主導規格(第4部)はドイツ(第5部)および韓国主導規格(第6部)の上位規格の位置付けであるため、ドイツと韓国主導規格の骨子・規格文書の体裁を固めることを優先し、ドイツ主導規格は照会段階、韓国主導規格は委員会段階に至った。日本主導規格(第4部)では第5部、第6部の内容の擦り合わせを行い、より汎用的な規格として規格検討を進め、委員会段階に至り、CD文書の回付を開始した。