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デジタル連携ネットワーク上のダイナミックな生産ソフトウェアシステム構成に関する国際標準化【2024(令和6)年度】

■概要
グローバルなデジタル連携ネットワーク構成を実現し、デジタル社会における世界規模での生産システム展開を行うには国際標準化が必要である。本事業では、目的に応じてダイナミックに生産ソフトウェアシステムの協調連携ネットワークを構築する手法を規定する。"委託-受託関係"に基づいた二者間のサービスの授受を単位としたその連鎖による製造ソフトウェアシステム間の連携(水平連携・垂直連携)をすることで、簡単・安価で柔軟な協力ネットワーク構築方法を提供し、分散型の業務連携のためのシステム間の共通手順(プロトコル)及び交換する情報(メッセージ)を利用して実装するための国際的なガイドを規定する。既に制定、又は開発中の関連規格の国際エキスパートと連携し国際標準化を進める。
さらに、規格補完・補充するための活動を行う。

■ゴール
ISO/TC 184/SC 5/WG 4においてPWIとして活動を進め、NPを提出する。

■2024年度成果
国内対策委員会(6回)、専門家会議(2回)、国際会議(オンライン5回、対面1回)を開催し、初年度のNP投票コメントを反映した原案を準備し、各国配信の上、規格原案及びNP文書審議に着手した。特に米国コメントに対して米国提示規格と提案規格との差異、位置付けを明らかにし、重複がないことが理解された。しかし、提案元と国際エキスパート間の解釈に齟齬があり、骨子の見直しは完了したがNP文書作成・審議に遅延が生じ、事業年度内のNP提案は未達成であった。並行で、本事業と他の委託事業で開発中のISO規格およびデータスペース(データ共有基盤)との関係を整理し、本規格がサプライチェーンを構築する上で企業のDX化推進に寄与できることを提示した。

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