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日本主導の国際規格 ISO 10303(製品データの同一性検証規格)第2版が発行段階になりました。

ISO/TC 184(オートメーションシステム及びインテグレーション)/SC 4(産業データ)において、日本が主導で開発を進めていた、国際規格、ISO 10303-62(製品データ表現と交換における製品データの同一性検証規格)の第2版がこの度、発行段階になりました。

本規格は先進工業国共通の関心事であり、設計上流から生産準備に至る工程でのシステム間データ交換において、変換後のデータが、変換前のデータと許容誤差の範囲で同一かを検査する要求事項を規定するものです。
ISO 10303-62 ed.1を基盤として日本主導で進め、米国、ドイツ、フランス、英国の専門家を含む国際チームが開発しました。
今後、本規格の実務適用が推進されることで、ものづくりの効率・品質が大幅に向上すると、各国の企業・業界団体である、Boeing、Airbus、ProSTEP iViP、JAMAなどの共通見解です。日本の特に自動車業界においては、本規格の技術領域で、業界レベルでの共有知が急速に蓄積されており、同レベルの活動は他国では現在見られません。結果として日本の製造業の競争力向上に資することが期待されています。

<規格情報>
ISO 10303-62 ed. 2
規格名称(日本語):製品データ表現と交換における製品データの同一性検証規格 第2版
規格名称(英語):Industrial automation systems and integration -- Product data representation and exchange ― Part 62: Integrated generic resource: Equivalence validation of product data
原案作成団体:一般財団法人 製造科学技術センター

<ものづくり標準データ推進協議会(JPC-MSD)>
https://www.mstc.or.jp/jpc-msd/